鲁虺日本古語辞典
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むらさきの

むらさきの… 分類和歌

「紫の色こき時はめもはるに野なる草木ぞわかれざりける」

出典古今集 雑上・在原業平(ありはらのなりひら)・伊勢物語四一

[訳] 紫草の根の色が濃いときは、遥かに目に映る、芽を張った野原の草木も紫草と見分けがつかず、どれもなつかしく思われるよ。

鑑賞

妻の妹の結婚相手、つまり義理の弟に袍(ほう)を贈るとき一緒に添えた歌。紫は縁(ゆかり)の色といわ  れ、根の色が濃いと言うことで、自分たちの妻同士が姉妹であることを示している。春の野に芽を張る草は相手の夫を表し、妻につながる妹が懐かしいように、その相手にも好意を持っていると詠んだ歌。いとしい妻と縁続きの人は、自分にも大切だという。贈り物をするときに、恩着せがましくならないようにと、思いやったもの。「めもはる」が「眼に遥かに」と「芽が張る」の掛け詞(ことば)。

むらさきの… 分類和歌

「紫草(むらさき)の匂(にほ)へる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」

出典万葉集 二一・大海人皇子(おほあまのみこ)

[訳] 紫草のように美しいあなたをいやに思うならば、(あなたは)人妻なのだから、どうして私が恋い慕うことがあるだろうか、決してそんなことはないよ。

鑑賞

人妻に対する激しい恋慕の情を詠む。大海人皇子(のちの天武(てんむ)天皇)が、自分の前夫人で、今は兄天智(てんじ)天皇の夫人である額田王(ぬかたのおおきみ)の「あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖(そで)振る」〈⇒あかねさす…。〉の歌に答えて詠んだもの。この唱和は宴会の戯(ざ)れ事であったとする説もある。

むらさきの… 分類和歌

「紫のひともとゆゑに武蔵野(むさしの)の草はみながらあはれとぞ見る」

出典古今集 雑上・よみ人知らず

[訳] 紫草がただ一本生えているために、武蔵野の草という草が、ことごとくいとしいものだと思う。

鑑賞

表面の意味は

[訳] のとおりであるが、紫草を自分が愛する人に、他の草をその縁者にたとえて、愛する人ゆえにその縁につながる人がみな慕わしく思われる、と詠んだのである。

むらさき-の 【紫野】 名詞「むらさき

」を栽培している園。

出典万葉集 二〇

「あかねさすむらさきの行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖(そで)振る」

[訳] ⇒あかねさす…。

紫野 分類地名

今の京都市北区紫野。大徳寺周辺の地。朝廷の狩猟地となった野原。賀茂(かも)斎院の野宮(ののみや)や雲林院(うりんいん)などがある。「むらさいの」とも。